こどおじ日記

子供部屋じゃなくて孤独なおじさん

MENU

ヤングケアラーのニュースを見て西加奈子『くもをさがす』を思い出す

『くもをさがす』は作家、西加奈子が

滞在中のカナダバンクーバーで乳がんになった話

ひと文字ひと文字、丁寧で、思いがこもっていて

読んでる間中、ずっと胸がぎゅんっとなってた

ぜひ多くの人に読んでもらいたい

好きだ

 

で、何がヤングケアラーのニュースに

結びつくかというと

バンクーバーで乳ガンになった時

多くの友人、知人に助けを求めることができたし

助けてもらえたと

異国の地、自分一人では太刀打ちできないから
人に頼るしかない

移民の街ということもあり

お互い助け合わなければ生きて行けていけない

という考えも浸透している

日本で癌になっても

友達は力になってくれるだろうけど

こんな自然に、遠慮することなく

助けを求めることはできなかっただろうと

日本では家族の問題は
家族で解決するという考えが中心だからと

 

確かに

子育てでも介護でも自分たちのことは自分たちで

どっちも経験ないんだけどそんな感じがする

 

もっと友人、知人、他人、地域、社会

みんなで助け合って支え合って

自然に他人に頼れるといいなと考えている時に

ヤングケアラーのニュースを見た

 

10代の女の子たちが親の代わりに家事をしながら

妹やら弟やらの面倒を見ている

学校にもなかなか通えず

バイト代を家族の生活費に当ててる子もいた

なんか壮絶だった

 

でもその子たちは家族のことだから

自分がやらなきゃとか

こんな話したら困らせちゃうから

人には相談していないと言い

自分を犠牲にして家族の面倒を見ていた

その子たちには当たり前で

もしかしたら犠牲にしているとは

思ってないかもしれない

 

バンクーバーだったら

遠慮せずに助けてって言えるのかな

自分の置かれている状況がおかしいと

気付けるかな

周りの人が妹や弟の面倒見てくれたり

ご飯持ってきてくれたりするのかな

 

国、行政の支援はもちろんだけど

日本人の考え方を変えなきゃいけないよな

大変な思いしている人

大変だと気付いていない人を助けたいね

取り残される人がいない社会を作りたいよ

 

何を偉そうにって話なんだけど