こどおじ日記

子供部屋じゃなくて孤独なおじさん

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映画『バービー 』を観て感じた人間にとって大事なこと

映画『バービー 』観て来た

prime videoでも観れるよ↓

バーベンハイマーの件は不快だったけど

『バービー 』はそんな映画じゃないからね
アンコンシャスバイアスとかジェンダー

関心のあるこどおじにはドンピシャで

押し付けがましくなく

ポップで可愛く描いていて

素晴らしいなと

人それぞれ解釈も違うだろうし

どこまで届いてるかわからないけど

笑いながらも、違和感感じたりして

みんなが生きやすい明るい世の中になっていけば

いいなと思ったよ

 

あまりネタバレせず書きたいんだけど

どうしたらいいかな

 
バービーは女の子たちに夢や希望を与えるために
金髪の白人だけでなく黒人やラテン系もいるし

体型も色々、職業だって色々

大統領にも科学者にも宇宙飛行士にも

ゴミの収集だったり、工事現場でも働いている

(こどおじは今までごみ収集の仕事をしている女性を見たことがない、そしてそれを意識したことが無かった。映画観て初めて気付いた)

主人公はノーマルタイプで
みんながイメージするバービー 

明るくて綺麗だけど他に特徴はなくて

仕事もしてないんじゃないかな

 

ケンはさらに何も持っていない

バービーの添え物でバービーと目が合えば幸せ

ただそれだけの存在(個性もあるんだけどね)

 

で、バービーランドで幸せに暮らすそんな2人が

ひょんなことで現実世界に行くことになって

そこから大騒動みたいな話

 

ネタバレ気にしてたら大事なことも書けないな

もう書いちゃうか

 

女性中心の社会であるバービーランドから
男性中心社会の現実社会にやって来て

バービーは性的な目で見られたりして

不快な思いをする

「フェミニズムを50年後退させ、女性の自信を奪ったファシスト」と女の子に言われちゃうし

女の子に夢や希望をってバービー作ってる

マテル社の役員は全員男だし

 

でもケンは逆なんだよね

男たちが堂々としている姿に

大統領、裁判長、社長、お札、あらゆることが

男ばかりであることに自信をつけて行く

そして女の人から敬語で時間を尋ねられることに

感動するんだよ

1人の個人として尊重されている

認められていると

 

現実世界での女性の苦しみ、大変さを

ケンは女性中心のバービーランドで感じてた

それもそこにいる間はモヤモヤはするけど

何かはわかっていなくて

違う世界を見ることで気付く

 

ジェンダーの問題以外でも

こういうことはよくあるよね

狭い世界にいると気付かないこと

 

で、ケンはバービーランドに戻ってから

男中心の社会を作っていく

大統領や弁護士のバービーも

ただ男に酒を注いだり、マッサージしたり

自分というものがない女になって

「何も考えないでいいの最高」って

洗脳されて行く

 

これも現実世界でもあるよね

考えることをやめる、思考停止することで

この世を生き抜く

何も知らない、理解しない方が平和なこともある

そしてそのことに本人たちが

気付いてないことが多々ある

 

で、何も考えない添え物になるように

洗脳されるんだけど

大統領や弁護士など何者かにならなきゃ

いけないっていうのもまた洗脳だよね

これまた現実世界でもあるよ

学歴やら職業やら

妻であり、母であり

仕事でもキャリアを積んでとか

輝かなきゃいけないけど

目立ち過ぎてはいけないとか

 

ちょっと話ずれたかな

 

アメリカ人女性も日本人みたいに

わきまえなきゃいけないっていうのが

あるみたいで

それには驚いた

 

特徴のない主人公のノーマルタイプのバービー

そしてケンは自分が何者かわからなくなって

苦しむ

 

そういうこともあって

何者でもない普通のバービーも作ろうという

提案もされる

これもまた人々に夢と希望を与えると思う

 

で、話はちょっと戻って

洗脳から解かれたバービーたちが

男社会になったバービーランドを

自分たちの世界に取り戻そうとする

そのまま元に戻したら

現実の社会と変わらないから

そこは変化させながら

みんなにとっていい世界になるように

 

多様性とか言いながら

人間は同じ属性の人といると

心地いい生き物なんだと思う

だからみんなが心地いいように

何かに偏ることなくバランスをとって行くことが

大事なんだと思う

 

男と女、また男同士で争ったケンたちは

争った原因は自己認識の欠如であると気付く

なるほどと思った

ケンたちには自分がなかったんだよ

自分が何者であるかわからないから
他者のこともわからない

別に女を従えたかった訳じゃなくて

ちゃんと1人の個人として見てもらいたかった

そういう彼たちの革命だったんだと思う

 

人間にとって大事なのは

自分自身を知ること
他者から認められること

能力とかデカいことじゃなくて存在をね

個人として尊重されるということ

疎外感を感じない社会って大事だと思う

 

この映画では1番伝えたいのは多分

ありのままの自分でいいんだよ

自分自身を楽しもう

ってことだと思う

でもありのままとか自分らしさとよくわからないし

クソくらえって思っちゃう時もあるよね

でもそこを含めて自分自身を知ることって大事

 

色んなことを考えさせてくれる

面白い映画だったよ!